「見る目」を養いましょう！

「見る目」を養いましょう！

詳しくはウンチクで(^^ゞ

2009年2月26日（木）
分類：[社会：歴史－日本史]

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Q：

1936年（昭和11年）、日本の青年将校らが「昭和維新断行・尊皇討奸」を掲げて起こしたクーデター未遂事件は？

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さあさあ、よぉ～く考えてください。

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いいですね？(^^♪

＝＝解答＝＝

A:

二・二六事件
（ににろくじけん、にてんにろくじけん）

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○●解説●○

◎二・二六事件
（ににろくじけん、にてんにろくじけん）

1936年（昭和11年）2月26日-29日、陸軍皇道派の影響を受けた青年将校達が1483名もの兵を率い、
「昭和維新断行・尊皇討奸」を掲げて起こした未曾有のクーデター未遂事件です。

□■解答ウンチク■□

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事件のあらすじ
■□■□■

青年将校に率いられた総勢1,483名もの反乱部隊が、首相官邸などの主要閣僚官邸を襲い、大蔵大臣、内務大臣、教育総監など9名を殺害！

その後、赤坂山王ホテルに本拠地を置きましたが、天皇の鎮圧命令により3日後の29日に鎮圧されました。

鎮圧後、軍法会議により、反乱将校17名が死刑に、5名が無期禁固刑に、6名が禁固15年の刑に処せられました。

なんでこんな事件をおこしたんでしょうか？

■□■□■
農家の貧困を憂いたんです。
■□■□■

農業恐慌や大凶作により、農家、特に東北の農家は大変な状況でした。

当時の岩手県では、県人口の約４割にあたる７万７千戸が生活保護を受ける状態。

米など全くなく、アワやヒエも尽き、どんぐりを食べて飢えをしのぐ。

欠食児童が激増、娘は売春宿に売られるという悲惨さでした。

こんな現状を農村出身の兵から聞いた青年将校は、

「結局独占資本的な財閥が私利私欲を追求するために、こうした社会的な欠陥を招いたのだ！」

「それは政党と財閥が癒着し、日本の国防を危うくする政策を行っているからだ！」

との結論に達し、事件をおこしたんですね。

将校たちはどんな人だったんでしょうか？

■□■□■
裕福な人たちでした。
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反乱部隊の幹部である将校たちについて、父親の職業を調べた資料によると・・・

調査可能な14名のうち11名までが武官。

長年軍務に服した後はその多くが退役少将として、恩給で十分な生活を保証されていた恵まれた地位にあったそうです。

つまり、自分は裕福な家庭で育ち、自分自身も将校として十分な暮らしをしていたのに・・・

東北の農民の現状を見聞きし、失敗したら殺されるかもしれないクーデターを起こした！ともいえます。

いや～こんな熱い男たち、今、いませんよね？(>_<)

○●編集後記●○

自分たちは裕福なのに、貧しい農民のために、なんてすばらしい！と素直に読んだアナタ。

とても素敵です。^^;

でも、suzuriは性格がねじ曲がっているので？あんまり信じていません。

というのは、豊かなのはほんの一握りの将校であり、

その将校が1,400名もの兵を率いていることです。

全くの推測で、何の根拠もありませんが・・・

将校たちにとっては、もう一つのクーデターの動機

「軍部の方針が気に食わない」

の方が大きかったのでは？と考えます。

そこで自分たちが実権を握るためにクーデターを起こそうと考えた将校たちは、

一般の下士官（兵）達を動かすために「貧しい農民のため」という大義名分を利用したんじゃないかな～って(>_<)思ったりします。

「上がむかつくからクーデターしようぜ！」より効果的ですよね。

いやいや、ただの推測です。

企業の中にも「本音」と「大義名分」が入り混じっています！

現代社会でも２・２６の下士官と同じような境遇は沢山見受けられます。

「見る目」を養いましょう！
^^;

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